ゴルフをはじめたばかりの初心者はもちろん、中級ゴルファーにとってもネックともいえる、ドライバーのスライス問題。ではなぜドライバーショットはスライスしやすいのでしょうか。
打ちっ放しなどで何度も練習するうちに、アイアンはまっすぐ飛ぶようになったが、ドライバーのスライスは一向に改善しない…という悩みも多いようです。ではなぜドライバーショットがスライスするのか、原因は大きく2つあります。
アイアンはまっすぐ飛ぶのにドライバーはスライスする、その原因のほとんどが振り遅れと考えられます。厳密には「クラブを早く振ろうとするあまり、ヘッドが遅れてしまっている」状態です。
そもそも、ドライバーとアイアンでは長さが違います。同じイメージでスウィングした場合、体がアドレスのポジションに戻ってきたときに、アイアンよりも長いドライバーの方が円弧が大きいためにヘッドが最下点につくのが遅れてしまいます。すると、ドライバーのフェイス面が開いた状態(右利きであれば正面より右側を向いている)で球にヒットするので、進行方向に対して時計回りの余計なスピンがかかり、スライスしてしまうのです。
より高い弧を描くアイアンの打球は、縦回転がかかりやすいために曲がりづらいですが、スピン量が少ないドライバーの打球は、フェイス面のブレによって横回転がかかりやすくなっています。あくまでも目安ですが、7番アイアンのバックスピン量は5,000〜6,000回転あるのに対し、ドライバーの打球は2,000〜3,000回転程度といわれています。
ドライバーショットをスライスさせないため対策は3点。
バックスウィングからダウンスウィングに切り替わる瞬間、多くのスライサーは上体の捻転が浅く、腕が大きく曲がっているといわれています。捻転が浅いと上体がアドレスポジションに戻るのが早くなり、且つ腕が大きく曲がっているためにヘッドが遅れて戻ってきてしまうことで、いわゆる振り遅れの状態になります。そこで、「上体をしっかり捻転させる」「腕の動きを最小限にしてコンパクトに振る」ことを意識してみてください。
ダウンスウィングの際に体の回転を意識するあまり、先に体が開いてしまうことがあります。体が先に開いてしまうと、ヘッドが外側を向いた状態でのインパクトになってしまい、打球がスライスします。そのため、上体の開きを抑えるとともに、ヘッドが戻ってくるのを待つようなイメージでクラブが遅れてこないように意識することが大事です。
スライスの癖は練習によって改善することは可能です。さらに、自分のスウィングにあったドライバーを使うことで、より飛距離を伸ばすことが期待できます。そこでぜひ試して欲しいのが、地クラブメーカーのドライバーです。使う人にあわせてカスタマイズできるだけでなく、その方のスウィングを最大限に活かした性能を発揮してくれます。
【未加入者はチェック】ゴルフ保険の比較サイト【2020年版】加入はゴルファーのマナーです!
HSやHCの違う三人のプレイヤーそれぞれが、3本ドライバーを実際に試打してみました。