ここでは、地クラブを振るときの注意点にはどんなことがあるのか、解説しています。
結論をいってしまうと、地クラブに合わせた打ち方というものは特にありません。そもそも、地クラブとは購入者それぞれのスウィングに合わせてフィッティングを行なった上で作り上げていくもの。そのため、出来上がったクラブはまさに自分のスウィングを活かす(欠点を補う)ための性能を備えており、クラブに合わせて打ち方を決めるものではないのです。
地クラブメーカーのドライバーは個性が強いというイメージがありますが、それは設計者が購入者の目的やクセを理解し、その人の個性を引き出すという意図を持って作られているからに他なりません。だからこそ、あえて「打ち方」を説明するとすれば、それはドライバーの性格・特徴を見抜いて、自分の個性と融合させること。そうすることで、その人にしか扱えない、最高の懐刀となってくれることでしょう。
地クラブの魅力は、その人のスウィングにあわせて作り出されるというだけでなく、より特徴を活かしたクラブを作れるということ。例えばフェイス面の反発係数についても、大量生産ではできない精巧な加工技術によって、0.83以内というルール適合内により近い設計でドライバーを作ることができます。また、重心設計に関しても、より綿密なセッティングによって作られた最適な高さ・距離・深度のドライバーヘッドがきっと見つかります。
地クラブメーカーのなかには、大手メーカーはもちろん、他の地クラブでさえ見られないような独自のアイデアをカタチにしているところもあります。
一例を挙げると、空洞であるドライバーヘッドの内部に窒素ガスを充填するというもの。空気よりも軽い窒素ガスを封じ込めることで内部の気圧を高め、より強い弾力・反発力を実現するという独特の発想は、まさに地クラブメーカーならでは。
また、通常よりもさらにディープフェイスなデザインによって超低スピンの打球を生み出すドライバーなどもあります。他にはない特徴的なドライバーでも、自分のスウィングにハマりさえすれば、それは強力な武器となってくれるはずです。
ゴルフはいかに道具をうまく使いこなすかが重要なスポーツであり、自分にあったクラブをつくるためには、事前のクラブフィッティングは欠かせません。地クラブメーカーでドライバーを作るのであれば、工房などでのフィッティングが必ず行われます。
そこでは、その人の体格や体力、スウィングなどをチェックされますので、自分のクセに合わせてフィッティングを行ない、最適なバランスを見つけ出してもらってください。
HSやHCの違う三人のプレイヤーそれぞれが、3本ドライバーを実際に試打してみました。