ドライバーのスペックと弾道の関係

より飛距離を出すには、ドライバーのスペックがポイントになります。そこで、理想の弾道を生み出すためのドライバーの各部位の役割について解説していきます。

ヘッド素材・フェイス素材

ドライバーのヘッドとは、スウィングによって生み出されたパワーを直接ボールに伝える部分のことで、性能や素材などのスペックによって、ボールの弾道に最も影響を及ぼします。ヘッド素材については、大きく2三種類が挙げられます。

チタン

ヘッド(特にフェイス面)の素材として現在最も多く採用されているのがチタンです。その特徴は「軽くて硬い」こと。その軽さを活かしてヘッドをより大きくすることができるだけでなく、軽くなった余剰重量を他の箇所のスペック向上に割り振ることが可能です。なお、ゴルフクラブヘッド用に開発され、チタンよりも反発性能が高い「DAT55」という素材もあり、主にシニア向けの高反発ドライバーや、ドラコン競技用として用いられているようです。

マレージング鋼

チタンと同様の反発力を持ち、フェイス面に多く用いられているマレージング鋼。非常に硬く、航空機の構造素材にも使われています。チタンに比べて安価ではありますが、比重が重く、どちらかといえばFW(フェアウェイウッド)に向いています。

ロフト角・ライ角・フェイス角

ロフト角

ロフト角とは、クラブを平面に置いた際にフェイス面にできる角度のことをいいます。この角度が小さいほどスピン量が少なく打球の初速度が上がり、直進性の強い弾道となります。逆に、角度が大きいほど多くの摩擦が発生しスピン量が多くなるため、得られた浮力によって高い弾道の球になるのです。

ライ角

ライ角度は、ヘッドとシャフトの部分にできる角度で、角度が大きければ「アップライト」、角度が小さいと「フラット」になります。ライ角が大きいほどフェイスが左に向きやすく、ボールの捕まりが良くなります。

フェイス角

フェイス角は、ヘッドのソールを地面と平行にした際にできるフェイス面の向きのこと。右利きの場合、クラブを構えた際にフェイス角が左に向いているクローズであるほど、球の捕まりが良くなり、右向き(オープン)なほど球が捕まりにくくなります。

重心位置

ドライバーの重心位置は、「重心距離」「重心の高さ」「重心深度」によって決まります。重心距離は、シャフトの線状から重心までの距離のことで、距離が短いほどヘッドの操作性が上がり、長い方が飛距離が伸びるといわれています。

重心の高さは、ソールから重心までの距離のことです。一般的に低重心のドライバーの方が重心の上でボールを捉えやすく、且つ打ち出し角が高くバックスピンが減るため、より飛距離を得られるようになります。ただし、ヘッドスピードが遅いとスピン量が減りすぎてしまうため、高重心のドライバーが向いている場合もあります。

重心深度は、フェイスの最下部(リーディングエッジ)から重心までの距離のことで、深度が深い(距離が長い)ほど、「打ち出し角が高くなる」「バックスピン量が増える」「ボールが捕まりやすくなる」という特徴があります。

全体の長さ

ドライバーは、一般的に長い方が距離が伸びるといわれており、数年前までは45インチが主流でしたが、現在は45.5〜46インチへと、徐々に長尺化しています。ただし、ドライバーの長短は、ゴルファーそれぞれの相性によって異なります。例えば、トップの位置が低い方であれば長いドライバーにも対応できますが、トップの位置が高くシャフトクロス気味になっていると、ダウンスウィングによって長さを持て余してしまいますので、短めのドライバーの方が相性が良くなります。

自分に合ったドライバーを探すなら

いうまでもなく球の弾道はドライバーのスペックによって大きく変わってきます。また、ゴルファーの体格やスウィングの癖などによっては、既製品の中からぴったりのドライバーを見分けるのはなかなか大変です。そこで、大量生産品と比べて性能のブレが起きづらく、カスタマイズが可能な地クラブメーカーの製品を試してみてはいかがでしょうか。

CHECK
実際に振ってみた!
飛ぶドライバー3本の飛距離

HSやHCの違う三人のプレイヤーそれぞれが、3本ドライバーを実際に試打してみました。

Lindy

シャフト開発の匠・CRAZYが生み出した、シングルを目指すためのドライバーのようです。

最高飛距離 255yd

Lindyを
公式HPで詳しく見る

MAXIMAⅡ typeD

リョーマがこれまでのデータの粋を集めて作り出した、集大成ともいえる製品です。

最高飛距離 228yd

MAXIMAⅡ typeDを
公式HPで詳しく見る

NEW egg 5500

プロギアが何よりも「やさしさ」を意識して開発した、アベレージ向け製品です。

最高飛距離 217yd

NEW egg 5500を
公式HPで詳しく見る

令和の飛ぶドライバー
検証動画をチェック!