ここでは、近年主流となってきている「優しいドライバー」について、特徴を解説しています。
近年発売されているドライバーは、「優しいドライバー」が主流になっているといわれています。優しいドライバーとは、アマチュアゴルファーにとって広くあまねく打ちやすい・飛距離が出やすいドライバーのこと。では、その条件とはどんなものなのでしょうか。
多くの初級ゴルファーが悩んでいるスライス。この原因のほとんどは、振り遅れによってフェイス面が開いてしまうためといわれています。つまり、ボールがつかまりやすい=フェイスが開きにくくスライスしにくいドライバーであるといえます。
ティーショットでより遠くに飛ばすためには、滞空時間が少しでも長い方が必要であり、その揚力を生み出すのがバックスピンです。バックスピン量が少ないと揚力を失ってドロップしてしまい、逆に多すぎると高く上がりすぎて遠くへは飛びません。優しいドライバーは、その適度なスピン量を出しやすく作られています。
「球が上がる」とは、打ち出し角が高いことを意味します。ドライバーショットは一般的に「打ち出し角高めでスピン量少なめ」が良いとされており、14〜15度程度の打ち出し角が出やすいドライバーを使うことで、初級ゴルファーでもある程度の飛距離を出すことが可能です。
「ヘッド左右慣性モーメント」が高いドライバーは、インパクトの際に芯をはずしたとしても、ヘッドがブレが少なくて済みます。つまり、多少芯をはずしてもそれなりの飛距離を得られる=ミスショットが起こりにくいということになります。
軽いのにしっかり飛距離が出て、しかも曲がらない。そんな優しいドライバーの存在は、初級ゴルファーはもちろん、中級ゴルファーにとってもメリットがあり、利用者は確実に増えているといえます。
それに伴いドライバー自体もどんどんやさしくなってきていますが、一方で軽くて柔らかいが故にシャフトがヘッドの重さに負けてしまい、スウィングの際の遠心力でヘッドがアドレス時よりも下がってしまう「トゥダウン現象」も起こりやすいといわれており、ただ打ちやすいというだけで優しいドライバーを選ぶことには注意が必要です。
それよりも大事なのは、やはり自分のスウィングにあったドライバーを使うこと。市販されている中から選ぶのも良いですが、地クラブメーカーのドライバーなど、使用者ごとにカスタムして作られたドライバーであれば、より扱いやすく、且つ性能を余すことなく発揮できるはずです。
HSやHCの違う三人のプレイヤーそれぞれが、3本ドライバーを実際に試打してみました。