ティーショットの飛距離は単に腕力だけで決まるものではなく、様々な要因が関係していることはいうまでもありません。ここでは、ゴルフのスコアを伸ばすために知っておくべき、ドライバーの飛距離とバックスピンの関係性についてまとめています。
バックスピンがかかると、その回転によってボールの上の空気層がボールの下の空気層より早く流れるという現象が起こります。すると、ボールの上の空気の圧力が弱くなるため、下から上に向かってボールを浮かび上がらせる「揚力」が発生します。
バックスピン量が多ければ多いほど、揚力によって滞空時間の長いショットとなり飛距離が伸びますが、スピン量が多すぎるとボールが浮き上がる山なりのショットになってしまい、逆に少なすぎると途中で揚力を失ってドロップしてしまいます。
つまり、ボールが進行する力と浮く力のバランスが最適な状態こそが理想的なバックスピンがかかったボールということになるのです。
ティーショットの場合、バックスピン量 2,200〜2,600回転/毎分に対して、ボールの打ち出し角10〜 14度くらいが望ましいとされていますが、男子のアマチュアゴルファーの中にはバックスピン量が4,000を超える方が多いといわれており、これがディーショットの飛距離が伸びない原因の可能性があります。では、適度にバックスピン量を減らすには、どんな打ち方をすればよいのでしょうか。改善ポイントは大きく3点あります。
ロフトを立ててややアッパー気味に振ることで、フェイス面の上部にヒットしやすくなり、バックスピン量を抑えることができます。なお、ティーアップの際はやや高めに設定してみてください。ティーの高さを低くしてしまうと、ヘッドが上から入ってしまうので逆効果になってしまう可能性があります。
まずは上記の改善ポイントを念頭に、「高い打ち出し角+低いスピン量」の打球を打つ練習を心がけてください。とはいえ、テクニックだけでバックスピン量を調整するのは短期的には難しいかもしれません。そこで、ドライバーそのものを見直すことも検討してみてはいかがでしょうか。
バックスピン量を減らすなら、技術はもちろん、ドライバーそのものの性能に頼ることも一つの解決方法です。ロフト角・ライ角・重さ・重心位置・ヘッドの種類など、その人の打ち方によって調整・改善すべき点は様々。そこで、大量生産ではなく使う人に合わせて作られる地クラブメーカーのドライバーを使ってみるのがおすすめです。
カスタムクラブだからこそ自分の課題を克服できることはもちろん、性能のブレが起きにくいため、より高いパフォーマンスを発揮してくれるはずです。
HSやHCの違う三人のプレイヤーそれぞれが、3本ドライバーを実際に試打してみました。